レンズスポットライトを使っていると、たまにレンズを外したくなることがあります。たとえば…
- レンズを拭いてもどうしても隅の方の汚れが落ちない。取り外して丸洗いしたい。
- レンズを外して、照射範囲の広いフラッドライトとして使いたい。(天井の低い劇場では有効な手段です)
そんな時のために、レンズの外し方を紹介します。
くれぐれも外したレンズを割らないように注意してください。
レンズの外し方は大きく分けて2種類あります。
(A)「悟空リング」でレンズを固定している場合
「悟空リング」とは、孫悟空が頭に付けているあの輪っか(緊箍児=きんこじ)のような形のバネの俗称です。
…私の照明仲間や先輩が勝手にそう呼んでいるだけで、他の地域で通じるかは知りません。
PARライトの電球の固定にも使われているので、そちらで見たことのある方もいらっしゃるかもしれません。
などなど、多くの有名機種がこの方式を使っています。
ほとんどはレンズの手前に「悟空リング」が付いています。
下の写真は 丸茂電機/DF の場合です。「悟空リング」の両端、曲げ部分を強くつまんで引っ張れば、「悟空リング」を外すことができます。
「悟空リング」を外すとレンズを固定するものが何もなくなるので、レンズを落とさないように注意してください。
また、戻す時にフレネルレンズを裏表反対に戻してしまう人がたまに居るので、注意してください。
一方、RDS(現・東芝)の現行機種は、レンズの内側に「悟空リング」が付いていることが多いです。
例として、AQS-10 (1kW平凸レンズスポット) 取扱説明書の抜粋を載せておきます。
(B)ネジでレンズを固定している場合
金具をネジで締めつけてレンズを固定している場合もあります。
丸茂電機 / T1 の場合、レンズを押さえているのは4つのネジなので、プラスドライバーがあれば簡単に取り外すことが出来ます。
ほかにも日照の旧機種などは、ネジと「悟空リング」両方で固定していることもあるようです。
また、丸茂電機/DF のかなり新しいバージョン(1990年代後半?)も、ネジが付いていました。近年の安全志向の高まりにより、今後ネジ固定式が増えるかもしれません。
ネジ固定式の場合、レンズを割らないようにすることはもちろん、外したネジも失くさないようにしてください。失くしても規格品なので、ホームセンターなどで買うことはできますが…
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