元ネタの記事: DIY USB DMX Controller for under $10
Arduinoの件といい、なんか最近、海外のアマチュア・DIY照明記事を紹介するブログみたいになってますが……
それもこれも、日本でまだまだアマチュア舞台照明が広まっていない証拠かなと。(英語圏に比べて人口の違いはもちろん大きいですが……)
地道に、記事紹介やアマチュア舞台照明の裾野を広げる活動を続けていきたい今日この頃です。
今回は、比較的安価な USB-DMXインターフェースとして知られている Open DMX USB を、さらにお安く手に入れる方法です。元ネタは2013年の記事です。
概要
元々 Open DMX USB は Open と言っている通り、回路図なども公開されているのですが、その回路というのもそんなにENTTEC社のオリジナルというわけでもなく、ただの「USB→RS485変換器」なんですよね。
DMX信号は、舞台照明でしか使われない信号ではありますが、そこまでガラパゴスな信号というわけでもなく、信号の種類としてはRS-485というシリアル通信の一種です。RS-232なら聞いたことある方も多いかと思いますが、あれよりもう少し高級な?信号です。
DMXではない一般的なRS-485信号は、RS-232と同じく、産業機械や計測機器の通信に普通に使われています。なので、当然「一般的なRS-485信号を出せるUSBインターフェース」というのは存在するわけで、それを買ってしまえばよいのですね。
USB→シリアル部分にFTDI社のFT232チップを使用したものであることが条件です。
用意するもの
- Amazonで売ってるUSB→RS485変換ボード(FTDI FT232チップ使用)
Amazon商品リンクを貼っても短期間で出品者が入れ替わってしまうので、具体的なリンクの掲載は控えますが、見た目としては以下の形状のもので実績があります。
①裸の基板タイプ
「USB RS485 FTDI」等で検索して「安い順」でソートすると見つかりやすいです。
②XLRコネクタタイプ
「USB DMX FTDI」等で検索すると見つかりやすいです。 - USB A-B ケーブル
①裸の基板タイプの場合、付属していないので、買っておきましょう。 - 100円ショップのプラ容器
①裸の基板タイプの場合必要です。ちゃんとしたケースがよければ、タカチのものを使いましょう。 - XLR3ピン (キャノン3ピン) コネクタ
- ケーブル
- DMX灯体
持っていなければ。とにかく安くあげたければAmazonやAliexpressで。実用品クラスなら American DJ の Dotz Par、5P Hex など。
結線方法
①裸の基板タイプを購入した場合は、XLRコネクタに結線 (はんだ付け) が必要です。ケーブルも本来は MOGAMI 3080 などの DMX or AES/EBUケーブルを使用するべきですが、ごく短い長さであれば正直何でも大丈夫です。
基板を裏返すと、ユーロブロック端子台のところに「B」「A」「GND」と書いてあるので、これを
- XLR 1番ピン – GND
- XLR 2番ピン – B
- XLR 3番ピン – A
という対応になるように結線してください。
ドライバのインストール
ENTTECのWebサイト、またはFTDI社ウェブサイト から、FTD2XXドライバをインストールしてください。
ROMの書き換え
場合によりますが、内部に使われているFT232チップの設定次第では、そのままではDMX機器としては動かない場合があるようです。その場合は FT_prog というユーティリティアプリを使用して、FTDIチップの設定を書き換える必要があります。
チップのEEPROMを書き換える作業なので、バックアップを必ず取って、落ち着いてやりましょう。
詳細はこちらの記事参照。(“FT_Prog fix your FTDI RS485 DMX Interface”, https://diyprojects.tech/2014/06/ft_prog-fix-your-ftdi-rs485-dmx-interface/)
動作確認
Q Light Controller Plus 等を使って動作確認をすることをおすすめします。
コメント
コメント一覧 (1件)
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