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RDS Q-spot (0.5KQS) 500Wフレネルレンズスポットライト

機材紹介の2回目、として書いた記事です。
2014/03/07、灯体データベース用に加筆修正。
いやまあ、機材のことは普通に好きなので(大学のホールが持ってるとかじゃなくて、自分たちで管理・メンテしてるわけだから尚更)、「きゃーこの灯体かわいいー!ソースフォーかわいいー!」みたいな「萌え語り」調にしてもいいのですが、なんかそういうのはこう、ベテランの照明家さんにお叱りを受けそう… (お前ただの機材マニアやないか、とか言われたらひとたまりもない)
なのでちゃんと紹介します。
今回の機材はみんな大好き「Qスポ」、
【RDS Q-spot 500W】 です。
PAP_0027.jpg
今も売っている機種なので、かっこいい写真はメーカーのウェブサイトを見ていただければ。
【機種名】 Q-spot (※)
【メーカー】 RDS (※)
【製造年代】1990年代?~現在
【レンズ径】6インチ
【適合電球】500Wハロゲン電球/GX9.5口金/LCL=55mm LCLとは?
【電球の例】GSR5-30JP100V500WB/G-2
【知名度】 ★★★★★ (独断と偏見による)
【小回り】 ★★★★☆ (独断と偏見による)
RDS(龍電社)という機材メーカーは今は東芝に吸収されて東芝エルティーエンジニアリングになっているのですが、灯体に関してはRDS時代に開発されたものをそのまま現在も造っているので、あえてRDSと書きます。
※正式な型番は「0.5KQS」。「0.5KW の Q Spot」 という意味でしょうか。微妙にマイナーチェンジを重ねているらしく、0.5KQS-II、0.5KQS-III(現行)など末尾に数字が付くことがありますが、正直どこが違うのか分かりません。混ぜこぜに使っても大丈夫。
【特徴】
FQ(丸茂電機)と並んで、軽さ・小回り重視系スポットライトの代表格
・落とせる肉は落としました、という感じのモデルさん体型
・アームの内側にケーブルを巻ける
・バンドア標準装備
・フレネルスポットとしての性能は標準的
【コメント】
500W灯体をよく使う人たちにとってはすっかりおなじみでしょう。
初代FQ-500Wよりは明らかに後輩で、かつFQ-500Wほど「小さいなぁ!」感はないですが、軽くて便利です。
何よりこの「削ぎ落としました!」感のあるボディ。
PAP_0026.jpg
PAP_0028.jpg
機能美のようなものを感じます。
ちなみに、一方でRDSという会社は、同じ「6インチ・フレネル・500W」だけどすごく重い機種
(LTF-5→QTF-5→AQF-5。AQF-5は現行機種)も作っていて、「重い方は舞台向け、軽い方は撮影スタジオ向け」というゆるい線引きがあるように見えます。
出す光は標準的。光の広がる範囲もDF(丸茂)と同じか、やや広いかな?程度。上述のLTF-5がめちゃくちゃ狭いのと対照的です。
小劇場では地明かり・前明かり・ブッチ(ナナメ)など基本明かり系に多用されます。
小劇場の人は前明かりをフレネルで取りますよね。私は大劇場みたいにシーリングやフロントを凸で取ってもいいと思うのですが。
そういえば、中古でQ-spotを買ったら、FQ-500W用の電球が入っていたということがありました。
他にもそういう人を知っているので、よく電球を間違えられているみたいです。
「ソケットは同じだけど大きさ・高さが違う電球」が存在するのが原因です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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この記事を書いた人

高校演劇~大学の学生劇団で照明を経験し、現在は会社員の傍らアマチュアで舞台照明を継続。第39回日本照明家協会賞舞台部門新人賞。非劇場空間の劇場化、舞台照明の歴史が得意。

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