Cycling ’74 Max では「使えない」と言われていることが多い Open DMX USB ですが、専用の外部オブジェクトを作成した人がいて、Windows用 / Mac用 それぞれ、一応使える状況になっています。
残念ながら両方とも長らく更新が止まってしまっているのですが、一応 Max7 の最終版 (Max 7.3.6)で動作確認をしているので、この記事で紹介したいと思います。
Windows用: opendmxusb (64bit版限定)
配布元:https://github.com/okymd/opendmxusb
Windows用Maxは、64bit版と32bit版がありますが、これは64bit用でのみ動作します。GitHubにはvcxprojファイルが置いてあるので、Visual StudioでC言語を使って書かれたもののようです。

Mac OSX用: dmx485
配布元:https://github.com/njazz/DMX485
こちらは2017年以来更新が止まっており、最新のMax8で動くかどうかは分かりませんが、Mac OSX用として唯一の (と思われる) Open DMX USB用外部オブジェクトです。

なお、ヘルプファイルにも書かれているように、FTDI社が配布しているD2XXドライバを使用します。これはMacに標準で入っているUSB-シリアル用ドライバと競合 (機能衝突) するおそれがあるため、OSXの設定をいじって標準の方を無効にする方法で対策できる可能性があります。(参考:ENTTEC社ウェブサイト「Open DMX USB: macOS software not recognizing device」)
ところで、1つ前の記事で解説した「DoctorMXからOSCをMaxに取り出す」方法と組み合わせると、おそらくDoctorMXのDMX出力をOpen DMX USBから現実世界に出せてしまうと思います。そこまでするマニアックな人には良識があるので大丈夫だと思いますが、これも悪用しないように留意する必要があると思います。
DMX USB PRO, Art-Net は Max で使える?
他のDMX関係のデバイス/信号で言うと、ENTTEC の DMX USB PRO (黒箱)、またArt-Netの対応状況が気になると思います。これについては別途解説したいと思いますが、DMX USB PRO、Art-Net ともに、対応する外部オブジェクトが存在します。ただし、いずれも長期にわたり更新が止まっており、使用には注意が必要です。
- DMX USB PRO : http://www.nullmedium.de/dev/dmxusbpro/
- Art-Net関連 : IMP.DMX https://www.theimpersonalstereo.com/impdmx
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