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舞台用電球の光中心距離(LCL)について

※ちゃんとした記事ができるまでのつなぎ記事です。

LCL(英Light Center Length=光中心距離)とは、電球の口金の先端からフィラメントの中心までの距離です。
ハロゲン球は「同じ灯体に刺さるが、LCLの違う電球」が存在することが多く、取り違えると良い光が出ません。
LCL.jpg
↑ソケットが同じ(=どちらも同じ灯体に刺さる)が、LCLの違う2種類の電球。(※)

なぜ、良い光が出ないかと言うと、灯体はレンズの中心、電球フィラメントの中心、ミラーの中心が一直線に並ぶ時に一番良い光が出るように設計されているからです。
光軸調整2

ですから、LCLの異なる電球を使ってしまうと、当然フィラメントの中心がズレてしまうので、

  • 電球の光が無駄になる
  • フィラメントの実像とミラーに反射した像がズレて、円が2つ繋がったような照射面になる(「双子」)

などの弊害があります。
良い演出効果のためにも、正しい電球を使いましょう。

(※)「LCLがどこからどこまでの長さを指すか」は、以下の図のように文献によって2種類あり、現在調査中です。
LCLどっち

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この記事を書いた人

高校演劇~大学の学生劇団で照明を経験し、現在は会社員の傍らアマチュアで舞台照明を継続。第39回日本照明家協会賞舞台部門新人賞。非劇場空間の劇場化、舞台照明の歴史が得意。

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