※「舞台照明で覚えておくべき電線一覧」も併せてご覧ください。
【正式名称】クロロスルホン化ポリエチレンゴム絶縁平型コード
【意味の区切り】HH(クロロスルホン化ポリエチレンゴム?)・F(平型)・F(コード)
※「H」を2回重ねることで平形コードを表す
【現場での通称】平打ち/耐熱コード
【舞台照明での使用可否】指針上不可だが、それなりに使われる
【混同に注意したい電線】NNFF
【許容電流(2芯)】
2sq : 24A(アンペア)
3.5sq : 市販無し
※sq=緕?(平方ミリメートル。電線の太さの単位)
【コメント】
NNFF の項目にも書いた通り、NNFF との見分けが非常に分かりづらく、よく間違えて使われます。
どちらも「耐熱コード」として扱われることがありますが、実際の耐熱性はこちらのHHFFの方が高いようです。
許容電流も NNFF より高いのですが、パーツ店などで平行15Aプラグ付きで売られていることが多く、許容電流15Aのコードだと勘違いされることがあります。
↑私もはじめ15Aのコードだと思っていて、ふと疑問に思って冨士電線さんに問い合わせたらこの資料が送られてきました。
NNFFとの見分け方は NNFFの記事 に載せていますので、なるべく区別するようにしましょう。
ちなみに、高校演劇の名著、伊藤弘成(2011)『ザ・スタッフ2 舞台照明の仕事』(晩成書房) では、コードの種類として
「ビニルコード」「ふくろ打ちコード」「耐熱コード」「ビニルキャブタイヤコード」の4種類が紹介してあります(p.51)。
4種類と断言してしまっていることへの突っ込みはさておき、ここで紹介されている「耐熱コード」は、イラストの断面形状から察するにNNFFの方です。
NNFF と HHFF が世間一般でいかに区別されていないかを端的に示す良い資料かと思います。
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