※「舞台照明で覚えておくべき電線一覧」も併せてご覧ください。
【正式名称】ビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形
【意味の区切り】V(ビニル)・V(ビニル)・R(丸形)
【現場での通称】SV線
※移動用電線ではない(灯体の電源コードや延長コードに使う電線ではない)!
【許容電流(2芯)】
単線1.6mm : 18A(アンペア)
単線2.0mm : 23A
より線2sq : 18A
より線3.5sq : 25A
【コメント】
VVFとほとんど同じですが、外形が丸いために曲げやすく、また曲げた時の見た目が良いので、目に見える位置に固定配線を施工する場合などに使われるようです。
倉庫への引き込みなどによく使われるので、5.5sq~8sq程度の、少し太めのものを見かけることが多いかもしれません。
VVFと違って、こちらは22sqや38sqなども存在します。
↑舞台照明用仮設主幹に使われている、VVR38sq-3C。2015年11月、京都大学11月祭にて。
VVFと違って撚り線がよく使われますが、移動用電線ではないので、VCTなどの「移動用のより線」よりは固く、しなりにくく作ってあります。
理解を深めるために、素線構成(より線の、1本1本の「毛」の構成)を見てみましょう。
見慣れたVCTは1本の「毛」が0.26mmと非常に細いですが、VVRは「毛」というよりは「細めの単線」の集まりと言えますね。
よって、延長コードなどの目的にVVRのより線を使ってしまうと、固くて取り回しがしづらいわけです。同じ「より線」でも、固定配線用と移動用で住み分けがあるのですね。
↑左がVCT、右がVVR。銅線部分の断面を見るとよく分かりますね。
こちらの動画も、「毛が細かいより線(KIV)」と「毛が粗いより線(IV)」の比較をしています。同じ「より線」でも種類があることが良く分かると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=yZE93YflxCc
最近では、14sqや22sq以上の大規模な幹線については、同じ太さでも許容電流が大きく取れるCVが使われることが多くなり、VVRの出番は減ってきているようです。
このあたりは電気工事の現場の人の方が詳しそうですし、そういった方々のブログはたくさんあるようですので、門外漢としてはこの程度にしておきます。
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