【電線で考える舞台照明】2CT(2種ゴムキャブタイヤケーブル)について

※「舞台照明で覚えておくべき電線一覧」も併せてご覧ください。

 

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【電線の名前】2CT1ct2ct.png

【正式名称】2種天然ゴム絶縁天然ゴムキャブタイヤケーブル

【意味の区切り】2・CT(キャブタイヤ)

【現場での通称】キャブタイヤ/ゴムキャブ

【舞台照明での使用可否】屋内でのみ可(野外不可)

 

【許容電流(2芯)】

2sq : 22A(アンペア)

3.5sq : 32A

※sq=緕?(平方ミリメートル。電線の太さの単位)

 

 

【コメント】

「劇場等演出空間電気設備指針」で使用可とされている電線ですので、積極的に使いましょう。

1CT に比べると外皮(シース)がツルツルしていて丈夫で、長く使ってもボロボロになりにくいです。

とはいえ、2CTが付いた状態で納入された灯体などは、ソケットに近い部分の被覆が劣化している可能性もありますので、こまめに点検しましょう。ソケットに近い部分は本当にショート事故が起こりやすいので。

 

また、「指針」によれば屋内でのみ使用可とされていて、野外の現場では使えないことになっています。

よって、今から新規で購入するなら2PNCTの方がよいと思います。

 

また、前述したように外皮(シース)がツルツルしているので、特に10mを超えるような長いケーブルの場合、自分の重みでバトンから滑り落ちてしまうことがよくあります。

バトンが降りてこない劇場の場合、バラシ中にうっかり滑り落としてしまうと危険ですので気を付けましょう。

 

なお、1CTや2CTは導線の色が銀色ですが、これはアルミニウムなどではなく、「すずめっきを施した銅」です。

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この記事を書いた人

高校演劇~大学の学生劇団で照明を経験し、現在は会社員の傍らアマチュアで舞台照明を継続。第39回日本照明家協会賞舞台部門新人賞。非劇場空間の劇場化、舞台照明の歴史が得意。

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