【松村電機 FI-6H】です。
【機種名】FI-6H
【メーカー】松村電機
【製造年代】1980年代?
【レンズ径】6インチ
【適合電球】500Wハロゲン電球/GYX9.5口金/LCL=70mm LCLとは?
【電球の例】JP100V500WB/G
【知名度】 ★★★☆☆ (独断と偏見による)
【特徴】
・地味だけど小回りが利く
・取れる範囲はロットによって、DFよりちょっと広いものと狭いものがある(※FI-6GはDFよりちょっと狭い)
・フォーカス調整が分かりにくい&固い
【コメント】
松村電機のCI/FIシリーズ(CI-6、CI-8、FI-6、FI-8。Cは凸、Fはフレネル。数字はレンズ径のインチ数。6インチは500W、8インチは1kW。)は、おそらく現行のCS/FSシリーズの1~2世代前の機種と思われます。
しかも、このシリーズは同じ設計思想で白熱球の灯体とハロゲン球の灯体が出ていて、
白熱球は型番末尾に「G」を、
ハロゲン球は「H」を付けて区別します。
なので、このシリーズはCI-6G/H、FI-6G/H、CI-8G/H、FI-8G/H、の8機種が存在するということになります。
下の写真のように、GかHか明記していないバージョンもあるので、劇場の機材リスト等で見かけたら確認した方がよいです。
うちで持っているFI-6はすべてHです。
でも京都大学近辺にはGの方が多いので、たまに「え、ハロゲンなの!?」って言われます。
設計思想やレンズは同じなので、GとHを混ぜて使ってもそれほど問題はないですが、【特徴】の項で述べたように、
照射範囲がちょっと狭めだったりちょっと広めだったり(丸茂DFと比べて)なので、ご注意を。
背中に放熱穴を開けていないので、光が漏れるとしたら上や横からになります。
ホリゾントに近い場合など、横からの光漏れを気にする用途には向かないかもですね。
欠点はフォーカス機構です。
まずツマミが小さくて位置が分かりにくい。(貸出先の劇団等から、たまにフォーカスが分からないと連絡が来ます)
そのうえ、側面からスライドさせるので、よく引っかかって動きにくい。
Gの方はそんなことないんですけどね…
※Gと同じフォーカス機構を持ったHが発見されたので、これもロットによるみたいです。(2014/03/07)
うちでは最近Qスポを大量導入したおかげで一線を退いた感じがありますが、意外と小回りが利くのでちょっと3台だけ欲しい時とか、ドバっと広めに取れるので全体青染めなどに使います…かね。
あと、この機種に限ったことではないのですが、松村の一部灯体はダボ穴が他社よりちょっと狭く、他の灯体のダボやサウンドハウスのダボ等が使えないことがあります。
ボール盤で穴を広げれば汎用ダボが使えますが、今度はダボの頭が引っかかって首が回らないことがあります。
少なくとも
「松村版T1」であるBS-B、
「松村版DF」であるAE-BF-6、
などはこのダボを使っているのを確認していますので、ご参考までに。
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