【機種名】SPOX-II
【メーカー】松村電機
【製造年代】1980年代?
【レンズ径】不明
【適合電球】200Wハロゲン電球 (詳細不明)
【ゴボサイズ】角型ゴボ、外径58mm角、ビューサイズφ44mm
【コメント】
言葉は悪いですが、「場末のスナックにあるミラーボール当てスポットライト」のたぐいです。この手のスポットライトは日照のイメージが強いですが、松村も一応やっていたんですね。
光学的にはソースフォーと同じプロファイルスポットライトなので、ゴボを投映することができます。しかし通常は単なる小円のゴボが入っていて、ミラーボールの直径に合わせる目的でのみ使われていたようです。
ゴボを投映する場合、写真の通り「外径58mm角、ビューサイズφ44mm」で作製してください。角型ゴボということで、ITOのゴボが使えないかと期待してしまいますが、ITO用は50mm角で、本機種より小さいためゴボホルダーに固定できません。
試験的に、ITO用の木漏れ日ゴボをアルミテープか何かで貼り付けて投影してみた様子です。
思ったより綺麗に結像できていますね。これなら、GONGさんなどに頼んでキチンと58mm角のゴボを作ってもらう価値は多少ありそうです。
ただ、やはり元からミラーボール用を想定していたのでしょうか、照射範囲は狭いです。正確に計測していませんが、ソースフォーで言うところの14°~19°くらいではないでしょうか。
ところで同じ200Wクラスのプロファイルスポットライトと言うと、日本応用光学 (Beamax) の FPC-200 が思い浮かびますね。こちらは美術館等の展示照明用スポットライトとして良い位置に収まり、舞台照明の文脈でも比較的知られた機種ですが、それに比べるとSPOX君はいまいちパッとしない子です……。
わざわざ好んで使うような灯体ではないかもしれませんが、会場にたまたま据え付けてあるような場合、せっかくなので活用してあげるのも一興でしょう。
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