MENU

【機材レビュー】パーカン(=パーライトの外身)の比較―PAR36編

機材紹介。今回は少し毛色を変えて、「パーカンの比較」をやってみたいと思います。
パーカン(PAR can)とは、ここでは「(電球を含まない)パーライトの外身だけ」を指す言葉として使っています。
パーライト(PAR light)というと、電球を含む言い方、というか、むしろ電球に主眼のある言い方のような気がしませんか?
それと区別するための言葉だと思うのですが、どうなのでしょう…?
そもそもPARは Parabolic Aluminized Reflector (パラボラ状の、アルミで覆われた、反射鏡) の頭文字で、電球の形状を指す言葉ですし…
まあまあ、それはいいとして、
ここではレンズスポットなどに比べてあまり比較されることのないパーカンの性能を比較してみようと思います。
まずは小劇場系の人になじみ深い、「ミニパー」ことPAR36から。
と言っても、今後PAR56や64などを扱うかどうかは未定ですが^^;
独断と偏見が含まれますのでご注意を…
1.STAGE EVOLUTIONのパーカン
【機種名】PAR36SPG(銀ショート) / PAR36SBG(黒ショート) / PAR36LPG(銀ロング) / PAR36LBG(黒ロング)
【小回り】★★★★☆
【電球の回しやすさ】★☆☆☆☆
【光漏れの少なさ】★☆☆☆☆
【色枠の大きさ】独自規格(国産4.5インチ枠は×)
【コメント】
サウンドハウスで売ってる安いパーカンです。
まあ正直、学生劇団風情が新品で買えるパーカンはこれくらいしか無いのですが、所詮安物です。
ショート缶には300W電球までしか入れてはいけないことになっています。500Wだと熱くなりすぎて危ない上、色など一瞬で飛びます。
こいつの良いところは安いところと、比較的軽くて小さいので小回りが利くところ。
それだけです。
放熱用の穴が多い(画像参照)のでいちいち光が漏れてきます。客席の上に吊ると客席が明るくなっちゃうのではと心配するレベル。気にするなら黒アルミホイル必須
131014_2127~01
とにかく電球が回しにくい。後ろの蓋を外して、電球に直接触らないと回せません。熱いし感電しそう。しかも固い。
ダボが付いてこないので、ハンガーを使うには実質200円(ダボ代)プラス。
うーん、ボロクソ言ってるなぁ(笑)
それでも何だかんだ上手く付き合って使っていきます。
2.丸茂電機のパーカン
131017_0127~01
↑家の洗濯物を干すやつに引っかけたら割といい写真が取れたの図(笑)
【機種名】SPH-500W
【小回り】★★☆☆☆
【電球の回しやすさ】★★★★★
【光漏れの少なさ】★★★★☆
【色枠の大きさ】国産4.5インチ枠
【コメント】
珍しい角型のパーカンです。たまたま1台だけ持っていたので写真撮ってみました。
あまりパーライトであることを意識させない作りにしているのでしょうか。
やや重厚な作りなので重いですが、四角いので収納には便利です。
電球がとても回しやすい。後ろの突起部分をくるっと。
回しやすい構造なのはいいけど、シュート後にうっかり回しちゃったりしないのかなあ。
光漏れはちょっとはします。まあパーライトだから仕方ないかなという程度。
3.松村電機のパーカン
131017_0130~01
【機種名】PL-5
【小回り】★★★☆☆
【電球の回しやすさ】★★★★☆
【光漏れの少なさ】★★★★★
【色枠の大きさ】国産4.5インチ枠
【コメント】
現行機種はPL-36IIという機種名なので、ちょっと前の世代でしょうか。
見た目はお尻の方がややイモいですが、全体的にはパーライトだなって感じの見た目です。
電球を回す用?の取っ手みたいなものがお尻に付いています。歪んだりしなければ回しやすい方かと。
でもこいつのすごいのは光漏れの少なさ。
131017_0131~01
後ろからはほとんど漏れてきません。
電球の入ってない缶ばっかりで、まだ現場で使ったことはありませんが、こいつは期待しています。
とりあえず今日はここまで。
まだ写真を撮っていませんが、RDSのパーカンGONGのパーカンなどがあるので、同じテーマでもう1記事書くと思います。
では。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

高校演劇~大学の学生劇団で照明を経験し、現在は会社員の傍らアマチュアで舞台照明を継続。第39回日本照明家協会賞舞台部門新人賞。非劇場空間の劇場化、舞台照明の歴史が得意。

コメント

コメントする

目次