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舞台用コードを作る「工具だけ」貸し出したら、需要あるのかも

舞台照明の世界では、電源コードは自作が常識です。
ましてや、平行♂―T♀変換などニッチなものは市販されていないので、自作が必須です。

で、そうなると、工具が必要になってきます。

自動代替テキストはありません。

この工具が大変高価なのです。

目次

一番値段が高いのは工具ではなかろうか

普通に、両端を圧着端子処理した最も確実なコードを作るとしましょう。
自動代替テキストはありません。

コネクターは、♂♀ともにT型とします。
電線は種類によって値段が変わりますが、1mあたり200円としましょう。

すると、2mコード1本あたりの費用は、

  • 圧着端子 5円×4個=20円
  • 電線 200円×2m=400円
  • T型♂(明工社MP2561) 290円×1=290円
  • T型♀(明光社MC2639) 590円×1=590円

    合計 1,300円

になります。

一方、工具代は、

がどうしてもかかります。圧着を使わない結線 (巻締結線・引締結線) なら不要ですが、巻締結線は信頼性がいまいちです。
引締め結線は信頼性はマシですが可能なコネクターが限られています。
(ちなみに、上で紹介した明工社のT型♂♀は、ともに引締め結線可能です)

私たちアマチュアの場合、頻繁にコード作りの需要のある活発な団体でもない限り、工具代が飛びぬけて大きなコストになってしまうのです。

さらに、ケーブルの皮むきを文房具のカッターでするのはよろしくないので、綺麗に剥くためには別の工具 (ワイヤーストリッパー) が必要になります。

「ホーザン ストリッパー」の画像検索結果

これがまた、そこそこいい値段するんですよね。
しかも、ちゃんと安全にできたか検査するためにテスターも必要だったり…

さらに、活発な団体でも調光ユニットの幹線くらいにしか使わない 14sq、22sq、38sq などの太線用圧着工具は、コストパフォーマンスが悪すぎです。

ということで、返送しやすい箱に詰めて工具を貸すだけというボランティアでもやったら、みんな幸せになれるかなあ、と思った次第です。
ご興味のある方はこっそりメッセージとかください。ちゃんと考えます。
自分でコード作ると、電気や灯体修理に対する怖さとかが無くなって、教育上もよいのかなあ、とか。

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この記事を書いた人

高校演劇~大学の学生劇団で照明を経験し、現在は会社員の傍らアマチュアで舞台照明を継続。第39回日本照明家協会賞舞台部門新人賞。非劇場空間の劇場化、舞台照明の歴史が得意。

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