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【機材レビュー】Panasonic 250Wフレネル NQ30714

宴会場向けの白いフレネルスポット。
Panasonic NQ30714】です。
sIMG_0600.jpg
【機種名】 NQ30714
【メーカー】 松下電工(National/Panasonic)
【分類】 フレネルレンズのスポットライト 4.5インチ 250W ハロゲン電球
【知名度】 ★☆☆☆☆ (独断と偏見による)
【小回り】 ★★★☆☆ (独断と偏見による)
【正しい電球】JD100V250W など (口金E11)
【この企画での展示予定】 展示したい
【保有台数】 4台 (うち2台はダクトレール仕様、2台はダボ付き)
【特徴】
・ホテルの宴会場に行くと見られるかも
電球が横向き
真下に向けることが出来ない(首振り角度に制限がある)
・同じシリーズの平凸レンズ(NQ30713)もあるらしいが、性能はいかに…?
【コメント】
昨年のこの時期に、500Wスポットじゃ強すぎるような小さい場所での公演に使えるかなと思って導入してみたのですが、やはり所詮は宴会用でした。
6インチのFQに300W球を入れた方が舞台用としては適切でしょうね。
良いところは、250Wなので、500Wユニット(DP-415など)に2発コンモできるところ。それしかないです(笑)
照射範囲はまあ普通だけど、絞っても全然スポット的な感じになりません。所詮宴会場用だなあ。
また、この機種に限らず、Nationalの宴会場向け灯体は、真下に向けることができないので要注意です。宴会場や結婚式場だと、演者や新郎新婦の顔を取る目的でしか使わないので、真下に向ける必要が無いんですね。
更に、ダクトレール(※)で使うためのものなので、劇場のバトンに吊る場合、ダクトレール接続部分を破壊して、照明用ダボを取り付けるしかありません(笑)
上の写真はダボが付いていますが、金属切断用ノコギリを使ってダクトレールプラグを破壊した結果です。
さすがに2台で諦めて、4台中2台はダクトレール用のままですが、たまにダクトレールのある展示会場やライブハウスのような場所での照明に使ってあげています。
何度も言いますが、250~300Wクラスの舞台用灯体としては、FQに300W電球を入れる方が健全ですからね!
(※)ダクトレール…電気が流れているカーテンレールのようなもの。宴会場の天井に張り巡らしておくと、食事テーブル当てスポットなどをバトンが無くても簡単に吊れる&電源も取れる。


ちなみに、この灯体、電球のソケットがすごい位置にあります。
ほら。
sIMG_0602.jpg
見えますかね?
なんと、ソケットが灯体側面に付いており、電球が横向きに生えてくる仕様となっております。
宴会場用ということで、少しでも下からの(灯体の真下に居るお客さんからの)見た目をスッキリさせたかったのでしょうけど、なかなかクレイジーです。
ちなみにこれは、この電球が横向きに点灯しても良いタイプだからできるのであって、
多くの舞台用電球においては、この点灯方向はNGです。
曲吊り」をすると、しばしばこのような点灯方向になってしまいますが、電球の寿命を縮めます。

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この記事を書いた人

高校演劇~大学の学生劇団で照明を経験し、現在は会社員の傍らアマチュアで舞台照明を継続。第39回日本照明家協会賞舞台部門新人賞。非劇場空間の劇場化、舞台照明の歴史が得意。

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