楽天市場で買えるパーライト型の小型灯体のレビューです。
基本スペック
【機種名】DLS509FK(黒) / DLC509FW (白)
【販売元】Beamtec
【製造年代】2016年頃?~
【電球の直径】2インチ (直径50mm / PAR16 / MR16)
【適合電球】φ50mm直径、口金E11のダイクロハロゲン電球またはLED
良いところ悪いところ
◎この価格帯でダクトレール用のPAR16が手に入るのは良いのでは
◎色枠、バンドアも付属してくる
◎LED電球の使用を想定しているようだが、筐体は金属製のため、普通のダイクロハロゲンも使える
△コードが短すぎて突っ張る。ランプハウスは上下逆さまにしたほうが良い
△背面が開放型のため、ダイクロハロゲンを使用する場合は後ろから光が漏れる
コメント
この灯体は、売っている場所から考えても、インテリアとしての「スタジオライト風の照明」の一種ではありますが、構造としては普通に舞台照明用の灯体と変わりない上に色枠とバンドアも付属してくるので、真面目に舞台照明的なレビューを加えてみましょう。
ショート缶というほどでもないですが、サウンドハウスで買えるPAR16灯体に比べると若干胴が短い灯体です。
また、口金がE11なので、サウンドハウス版に比べて汎用性があります。(サウンドハウス版をお持ちの方は、E26口金のPAR16電球は日本ではまず手に入らないので、仕方なくE11に変換するか、レフランプ等の非スポット電球を入れてお使いのことと思います)
おもちゃレベルではありますが、バンドアも付属します。
総じて、まずまず本格的な灯体が手に入るので、コストパフォーマンスは良いといえるでしょう。
一方で、難点は上述した通り2点あります。
1つは、備え付けのコードがあまりにも短いので、首を上げていくとコードが突っ張ってしまう点。
これは、ダクトレールプラグから電線を外して平行プラグに付け替えて運用する場合は気にしなくてよいですが、ダクトレールから電源を取りたい場合には気になるポイントです。
暫定対策としては、ランプハウスを上下逆さまにして、コードが上から出るようにすればよいでしょう。(注: PAR64等の上位の灯体や、レンズスポットライトでは「コードが上から出る」ようにすると “逆さ吊り” になってしまうものが多いため、ほかの灯体では真似しないでください)
また、もう1つの難点はサウンドハウス版PAR16と違って灯体背面が開放されているので、光が後ろに漏れます。特にダイクロハロゲン電球は、元々熱線を逃がすために背面方向にも明かりが漏れる仕組みになっているので、この性質と相性が悪いですね。
以前一度、濃い青のフィルターを入れて青の地明かりを作ろうとしたのですが、灯体背面に漏れる光のほうが明るくなってしまって、使い物になりませんでした。
まあLED電球を使えという話なのでしょうけど、せっかくE11のソケットなのだから、ダイクロハロゲンも使いたいですよね。
そこで、ダイクロハロゲンを使用する際は、常にブラックラップ (照明でよく使われる黒のアルミホイル) を携帯して光漏れを塞ぐか、または「リアコートタイプ」と呼ばれる後方への明かり漏れが無いタイプの特殊なダイクロハロゲンを使用すると良いでしょう。
ちなみに、楽天市場に「舞台照明用で使っています」とレビューを書いたのは私です。
白いものを3台所有し、非劇場空間で運用しています。
▲運用中の写真。スピーカーはBOSE101。比べると、小ささが分かると思います。
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