炎の効果を出すための灯体です。色物機材ですが、面白いので手放す前にレビューしておきます。

これは「DIABLO MB」(ディアブロ) と呼ばれる機材です。
サウンドハウスで「DB NEO」の名前で、LEDバージョンの取り扱いがあるようです。
写真のものはハロゲン電球を使用したタイプで、オレンジと青色のハロゲン電球で布を照らし、その布を内蔵のファンでひらひらとなびかせることで、炎のようなエフェクトを作り出すことができます。

動画でお見せした方が分かりやすいですね。
照明用語で、大道具やセットの中に光源を組み込むことを「火入れ」と言いますが、たとえば暖炉のセットの中にこのDIABLOを入れれば、文字通り「火入れ」になりますね。筆者自身は、ボイラーの舞台セットの中にDIABLOを入れたことがあります。布のちらつきが非常にリアルで効果抜群でした。
類似手段の紹介
DIABLOやDB NEOの他に、舞台照明で火や炎のエフェクトをやろうと思った場合どのような手段があるか紹介しておきます。
ランダムに明るさを変えてチラつきを表現する
調光卓のチェイス機能を使ったり、手動でフェーダーを細かく動かしたりすることで、ロウソクの火のようなゆらめきを再現する方法が最も一般的です。これは光源が直接見えないような、行灯・ちょうちんなどの演出に有効です。
メラ
シワを付けたアルミ箔などに光を反射させて、炎のようなメラメラ感を出す技法を「メラ」と呼びます。ホリゾント幕に出す効果として昔から使われている技法です。(類似の方法で、たらいに入れた水に反射させる「水鏡」という技法もあります)
DIABLOと同様の機構を自作する
DIABLOは電球・布・ファンを1つの機材に仕立てただけなので、作ろうと思えば自作できます。ただし、布は耐熱性のある繊維を使い、ランプのワット数も20W程度にしておきましょう (色が付けば十分です)
キャンドルライト、LEDフレームランプ
レストラン等でテーブルキャンドルの代替として使われる電池式のものや、E26ソケットで使える炎効果LED電球がAmazonで手に入ります。ただし、特にE26タイプのものは安っぽい場合が多く、当たりはずれがあるのがデメリット。
このような方法を使って、炎のような表現をすることができます。
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