クセノンピン黎明期の試作品感が漂います。
SX型 スペック
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| メーカー | 丸茂電機 |
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| 型式 | SX |
| 別名・通称 | ー |
| 生産時期 | 1960年~1963年頃 |
| 光学系による分類 | ピンスポ(フォロースポットライト) |
| レンズ呼び径 | 不明 |
| レンズ直径d | 不明 |
| レンズ焦点距離f | 不明 |
| フィルター枠 | 不明 |
| ビーム角 | 不明 |
| フィールド角 | 不明 |
| 重量 | 不明 (おそらく20kg前後) |
| 適合電球 | クセノンランプ (詳細不明) |
| 配光特性 | 不明 |
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詳細なスペックはほとんど不明ながら、1960年台初期、まだ映画館向け映写機ですらクセノンランプの採用が始まったばかりの時期に製作された舞台照明用のクセノンスポットライトして非常に歴史的意義のある機種だと思います。
筐体は明らかに、既存のカーボンアークスポットライトであるKLS型の流用であり、カタログに掲載されてはいたものの、試作品という性質が強かったものと思われます。


また、当時のクセノンランプは現在と異なり、垂直点灯 (ランプを縦向きに点灯する) しかできませんでした。このため、SX型のランプハウスは非常に縦長で、「馬面」な印象を受けます。
さらに、当時のカタログ (B-16) には、
『クセノン・アーク・ランプ』は垂直点火を原則として30度以上の傾斜点火は出来ませんが、弊社のSX型「クセノン・アーク・スポットライト」は新案登録713072番の考案によって60度迄の上下傾斜投光を可能とするように構造されています。
と書かれています。初期のクセノンランプの点灯方向制限を乗り越えるために、灯体の首振り角度が一定以上になるとランプがそれ以上傾かないように、何らかの機構的工夫がされていたようです。光源側の進化を待たずに、「いかにして舞台照明用に使うことができるか?」を考えて作られた意欲的な機種だったと言えるでしょう。
なお、クセノンランプ (キセノンランプ) の黎明期と映画館での採用にまつわる話は、ウシオ電機の光技術情報誌「ライトエッジ」No.15 特集 放電ランプ (1998年11月) 2. キセノンショートアークランプ の記事で詳しく読むことができます。
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