ダクトレール灯体を床置きで使いたい!!

ダクトレール (配線ダクト、ライティングレール) とは「照明器具を吊ることのできるレール状のコンセント」であり、美術館やおしゃれなカフェで多く見ることができます。

ダクトレールの説明

このダクトレールは当然、【器具の吊り下げをし、かつレールに吊った照明器具に給電する】ために作られています。ところが舞台照明では「コロガシ」と言って、灯体を床置きにして下から照射する演出技法が存在します。

そうなってくると、仮にダクトレールのある非劇場空間で演出照明をする場合、ダクトレール用の器具を床置きで使用したくなるはずです。

そのための方法を考案したので説明します。

目次

必要なもの

  • Panasonic DH0214 スポットベース
    サスバトンみたいに昇降するダクトレールについての記事で触れた、丸型の1灯だけ吊ることのできるダクトレールです。白と黒がありますが、白の方が入手性は良いと思います。
  • Panasonic DS3754B 塗装中型アウトレットボックス深型
  • Panasonic DS4311 中型四角丸穴カバー
    DS43112 (盛り上がりが無く平たいバージョン) でも良いですが、通常バージョンの方が入手性が良いです。
  • オーム電機 (OHM) OA-1 キャプコン
  • 任意のケーブルとコネクタ
  • おもりになる金属塊

組み立て方

ダクトレール灯体を床置きするBOX

上図の通りです。アウトレットボックスは金属製ですが、軽いので、安定させるために中に何らかの「おもり」を仕込んでおくことをお勧めします。さもなくば、下の写真のようにテープで床に留めることになります。

ダクトレール灯体を床置きで使っているところ

今後の展望

アウトレットボックスの底に穴を開けて、照明で使う17mmダボを付けるのも良いと思います。こうすれば、「おもり」を入れなくても照明用の床置きベース (おベタ) が使えますし、もっと言えば照明スタンドに立てたり、ハンガーを付けてバトンに吊ったりすることもできるでしょう。

ダボが簡単に取り外せる構造になっていたりすると、さらに素敵ですね。

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この記事を書いた人

高校演劇~大学の学生劇団で照明を経験し、現在は会社員の傍らアマチュアで舞台照明を継続。第39回日本照明家協会賞舞台部門新人賞。非劇場空間の劇場化、舞台照明の歴史が得意。

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