MENU

技術が進歩したら、演劇の音響と照明は兼任できるのか

現場サイドの実感としては、
「音響と照明とでは“同じキュー”に対するスイートポイントが微妙に違うし、使う脳の部位が違うから、たとえ技術的に両方一人でできるようになってもやらない」
というのが結論になります。
そもそも、「技術的にできるようになっても」って、技術的にはもうできます。
MIDIでもOSCでも何でも使ったらいいじゃないですか。
けど、それでも、「台本上同じところにあるきっかけ」に対するアプローチが音響と照明で微妙に違うんですよね、というのはまあ分かる人だけ分かってくれればいいです。本当は言語化したいですし、経験主義偏重にならないように言語化するべきですが、難しいです。
脳みその使い方に関してですが、たとえばホテルの宴会場・式場にベタ付きの音響照明スタッフはしばしば兼務していますが、あれは、音響脳・照明脳とは別途に第3の「音響照明兼務脳」とでも言うべき脳みその使い方を身につけているのだと理解しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

高校演劇~大学の学生劇団で照明を経験し、現在は会社員の傍らアマチュアで舞台照明を継続。第39回日本照明家協会賞舞台部門新人賞。非劇場空間の劇場化、舞台照明の歴史が得意。

コメント

コメントする

目次