【照明ケーススタディ】わざと壁に当てる地明かり

※照明ケーススタディは、筆者がこれまでに担当した照明プラン・オペレートの中から、一般化できる知見を紹介するシリーズです。
なるべく汎用性のある知見を紹介していくつもりですが、他の記事群に比べると「個」が強く出ることをご理解ください。

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【公演データ】
本番時期:2014年2月
公演名:月面クロワッサン 番外公演 『無欲荘』
会場:人間座スタジオ
筆者の立場:照明プランナー(大学通算27回目)兼オペレーター
仕込み図:
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その他の書類:入れ込み・パッチ表、キューシート

【記事テーマについて】
壁が白い空間において、舞台照明機材を使って何とか空間の広さ、あるいは「日常性」を表現しようとする場合、ダウンライト的にわざと壁に当たる明かりを作るという方法もあります。
冒頭の写真は、その「わざと壁に当てている光」のみを点灯したものですが、いろいろ点灯して基本のシーンを作ればこんな感じです。↓
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また、壁に当たる光を消すことで、違ったイメージも作れます。
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これは夕日が差し込んでくるイメージですが、先ほどの「屋内っぽさ」とは違って、外光が差している感じが強く出ています。
ちなみに、アンバー色の光がまだらっぽく見えるのは、調光ブースの柵の間から光を出しているためです。これも狙ってやっています。

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この記事を書いた人

高校演劇~大学の学生劇団で照明を経験し、現在は会社員の傍らアマチュアで舞台照明を継続。第39回日本照明家協会賞舞台部門新人賞。非劇場空間の劇場化、舞台照明の歴史が得意。

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